東日本大震災からの復興を願い、延べ350回以上の無償コンサートを行っているオーケストラがあります。宮城県仙台市に所在する仙台フィルハーモ二ー管弦楽団です。
その事業の一端として、一年に一回仙台市において行われているのが「みんなでつくる復興コンサート」(2014年3月30日)です。
今回で3回目となったこの演奏会に、私の前所属東京音楽隊が招聘され仙台フィルのみなさんとご一緒することになりました。
私も東北新幹線で仙台へと向かいました。
仙台駅前です。 タクシーが千台・・・はいないですね。
リハーサルは、前日の午後行われました。
指揮者の梅田俊明さんやオーケストラの方々と楽譜の確認を行った後、合わせに入りました。
今回のコンサート、私は2曲の楽譜を提供させて頂きました。
サルトーリの「Time to say Goodbye」
そして「祈り 〜 a Prayer」です。
2月に管弦楽版編曲を行い3月初旬にお送りしておいた楽譜で演奏して頂きました。
リハーサルを通じ、弦楽器の重音奏法やその性能等についてアドバイスを頂き有意義なひと時でした。
休憩中、メンバーの方達とお話する機会がありましたが、地方オーケストラらしい音楽に対する純粋な情熱やフロンティア精神、バイタリティーが感じられました。
翌日(2014年3月30日)はあいにくの雨模様で肌寒い日となりましが、会場の東京エレクトロンホール宮城は満員のお客様で熱気が感じられました。
ホールには仙台フィルへのメッセージボードが設置され、たくさんの方がお礼の言葉を書かれていました。
今回「祈り 〜 a Prayer」は、歌の伴奏部分から入るピアノver.ではなく、ピアノ独奏から始まるフルver.で演奏されました。
演奏後、ピアノの太田紗和子さん、ソプラノの三宅由佳莉さんに大きな拍手が贈られていました。
被災地の皆様への想いが届いた瞬間だったと思います。
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丹野 佳郎 (日曜日, 02 11月 2014 17:33)
復興コンサート拝聴させて頂きました。河邉さんもいらしたんですね。
私にとって「祈り~a Prayer」は被災した後夜間の余震で眠れぬ夜に震える心を癒し、慰めてくれた大切な曲です。初めは動画サイトで、CDが発売されてからはiPhoneで聴かせて頂いています。
太田さんのピアノ、三宅さんに歌をはじめて生で聞けて感激しました。
管弦楽版で演奏もオリジナルとはまた別の良さがありました。
初めは動画サイトで、CDが発売されてからはiPhoneで聴かせて頂いています。
コンサートではチャイコフスキーの1812年のフィナーレは二人で叩いた大太鼓が力強くかつ完全にシンクロして本当の大砲のようでした。
これからも今まで以上のご活躍をご祈念いたします。
宮城県石巻市 丹野 佳郎