毎年、数多くデビューするクラシック演奏家の中でも、光り輝く存在感を持って立ち現れる人がいます。
テノール歌手の山本耕平さんもそのお一人です。
山本さんは、東京藝術大学大学院卒で二期会会員、現在はイタリアのマントヴァに在住され修行を積んでいらっしゃいますが、国内での演奏活動も盛んに行っていらっしゃいます。
若干29歳の新進気鋭、今後が嘱望される演奏家です。
吹奏楽でアリアを
2012年9.7(金)、すみだトリフォニーホールで開催された海上自衛隊東京音楽隊の第46回定例演奏会、コンサート・タイトルは《SEMPRE ITALIANO・イタリア作品の魅力をまるごと》でした。
金管アンサンブルによるガブリエリのカンツォーナに始まり、ヴェルディ、プッチーニ、マスカーニなどのイタリア作品を披露する演奏会、オペラ・アリアからは2曲演奏することになりました。
一曲は、ソプラノの三宅由佳莉さん。
プッチーニ作曲 歌劇「ラ・ボエーム」から〈私の名はミミ〉(編曲:鈴木英史)です。
テノールのアリアもぜひやりたいねということで、山本さんと同じく東京藝大出身のピアノ奏者、太田紗和子さんにお願いして来て頂いたのが山本さんでした。
ドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」から〈人知れぬ涙〉(編曲は、同じく鈴木英史さんです。)
最初のリハーサル、メランコリックなファゴットの前奏に続いて山本さんが歌い始めます。
それは歌の世界に同化し、声というより、身体全体で「想いを伝えたい」という意思が伝わって来る歌声でした。肉体を使った表現者として、確実な存在感と強烈な吸引力を感じさせる歌唱だったのです。
もう一曲歌って頂いたのが同じく「ラ・ボエーム」から〈冷たい手を〉でした。
勿論、こちらも期待を凌駕する見事なパフォーマンス!
本番当日の動画が以下からご覧頂けます。
https://www.youtube.com/watch?v=OD3tzaLzeCA
https://www.youtube.com/watch?v=piHixUs883o
再び松戸にて
その後、2013年12月6日(金)松戸市の森のホールで開催された第49回定例演奏会にもゲスト出演
していただきました。
当日は、3曲を歌って頂きました。
・ カッチーニ
アヴェ・マリア(編曲:河邊 一彦)
・ J.ジャーヴィス&R.グッドマン
またこの季節がくるまで
・ 河邊 一彦
忘れられた歌
後日、ご自身のブログに当日の感想を書いてくださっています。
満を持してのメジャーデビュー
そんな山本さん、来春のNHKニューイヤーオペラコンサートへの出
またキングレコードからデビューアルバムもリリース予定、PVからもその素晴らしさが伝わってきます。
テノール歌手、山本耕平さん。
今後のご精進とご健康をお祈りします。
これからも、どうか人の心に届く歌を歌い続けてください!
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