天野 正道さん
吹奏楽に携わっている人なら誰でもご存知の作曲家ですが、その音楽活動における振れ幅と奥行きの深さには目を見張るものがあります。
そんな天野さんに川崎市立東橘中学校吹奏楽部が委嘱した作品 ーパラフレーズ・パァ「スタティック・エ・エクスタティック」アヴェック・レピローグー の音出し合奏にお邪魔してきました。
東橘中学校は川崎市高津区にあり、実は拙宅のすぐ近くなのです。
ということで私は自転車で学校に伺うと、ちょうど校門でタクシーから下車された天野さんとご一緒になり練習場へと・・・。
当校が今年の自由曲として委嘱された作品ですが、顧問の飯島一樹先生に伺うと私費でお願いされたということ。
天野作品に対する暑〜い愛と情熱を感じますね!
作品はいつもの天野ワールド全開の極めて充実した楽曲。
中学生には難しいかなーと思われるパッセージも、作曲者自らが情熱的にトレーニング!
これに学生さんたちも真剣に集中し応え、結果は驚くほどの上達ぶりでした。
天野さんは著書「吹奏楽部員のための和声がわかる本」で
「我々作曲家や楽器店、出版社、演奏家など、教育現場に関連する仕事をしている人間は、すべからく教育現場に足を運んで、演奏の現場で今何が行われているか、いったい何がどうなっているのかを常に体感しなければならない。」と書かれています。
まさに実行の人ですね。
国立音楽大学作曲科卒業後、最初のお仕事はプロ・ビッグバンド「シャープス&フラット」のアレンジだったとおっしゃる天野さん。
そんな氏も来年は還暦を迎えられ、日本各地で記念コンサートが計画されています。
お身体に気をつけられ、ますます充実した活動を展開されることを期待しています。
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